就活ルールの廃止は学生が一番損をする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

 

就活ルールの廃止について、多くの人が賛成をしている。

へそ曲がりと思うかもしれないが、就活ルールの廃止で危惧される事象について触れておきたい。

誰が一番損をするのか?

既にタイトルで触れている通り、就活ルールの廃止で一番損をするのは学生だ。

ぶっちゃけた話、就活ルールの廃止によって企業や政府がどう利益を得ようが、私には余り興味が無い。

実体がおぼろな枠でそういうものを捉えても仕方がないし、一番に考えなければいけないのはこれによって学生がどのような影響を受けるのか。一番の関心事はそこだ。

実際のところ、学生の多くは就職活動は楽しいものではないだろう。

だから、「就活ルールの廃止」という言葉を聞くだけで就職活動が無くなると思い込む学生が、マジで存在するので一応警鐘を鳴らしておきたい。

「就活ルールの廃止」とは、就職活動が無くなるという意味では決してない。

どういう意味か

経団連という組織があって、そこにはいろいろな企業が加盟している。加盟している企業は1500もない。

日本には380万以上の企業が存在し、その内の0.1%も加盟していないのだ。そういう団体が、就活のルールなどを打ち出しても、加盟していない企業にとってははっきり言って関係ないのだ。

だから、就活のルールなどと言っても有名無実。形骸化して無意味だから、もう出すのやめましょうか。というのがスタートだ。

そして更に踏み込んで、新卒採用の時期は経団連が決めるのではなく各々の企業で自由に決めれば良いだろうというところまで話は及んでいる。

企業が自由に決めればよい。聞こえは良いが、これは学生が不利益をこうむることになることは想像に難くない。

どうして不利益をこうむるか

採用が通年で行われると聞くと、何時でもESを出せていつでも面接を受けることができるから学生が有利だと思い込む学生がいる。

そういう企業はあるにはあるが、そういうところは別に就活のルール廃止などとは関係なく既に取り組んでいる。

少し考えれば分かると思うが、採用活動は非常に金がかかる。採用活動の為に選考を行う人員を確保して、テストを購入して、スペースを借りて手間と金をかけて選考を行う。

ただただコストがかかるのだ。

優秀な学生などというものはいない

自分も含めてそうだが、学生の多くは自分自身が思うほど優秀でも無ければガラクタでもない。

働いたこと、自分で金を稼いだ経験が無い時点で企業にとっては足手まといからスタートする。

入ってから仕事を覚えて、業務を改善して、利益をあげだしてからやっと給料を受け取るに値する人間になる。だから、新卒で雇う場合に重視するのは、仕事を覚えられるだけのオツムがあるか、自分の知らないことを人から教わることができるか、究極、利益をあげられるかを採用で見られる。

そういう要素を満たしていれば、その世代で一番の天才を雇う必要は企業には無いのだ。

企業は既に、儲けのカラクリを持っていてそのカラクリを効率よく回す、カラクリを効率よくできる人間を求めている。既に確立した手法がある以上、とびきりの天才を雇う必要などないのだ。

第一、天才と仕事をしたければ既に実績を出して評価されている天才と契約をして仕事をすればよい。

さて、以上の考えから分かることをまとめる。

企業は通年採用をすることによって、優秀な人材を掘り起こすことができるようになると主張している者たちがいる。しかし、企業は既に儲けの仕組みを持っているので飛び切り天才である必要は無い。

仕事を直ぐに覚えて、社内の人間や社外の人間とつつがなく仕事をすることができ、利益をあげられる人間であれば良く、そういう人は日本に普通に沢山いる。

したがって、コストばかりがかかる採用活動を通年で行うメリットが企業には無い。短期間で、沢山の学生を集めてそこからふるいにかけていくだけで、必要な人員は確保できる。

よって、就活ルールの廃止によって通年採用を企業が積極的に行うようになるというのは誤りである。

お見合いの話に似ている

合理的なお見合いの話をご存じだろうか。

これから10人の人と順番にお見合いをする。貴方がOKを出せば、相手は断らないこととするが、貴方が1度NOを出したら、その人とはもう結婚できない。貴方がOKかNOを出すまで、次の人とお見合いできない。

この場合、OKとNOを出す基準、戦略をどの様に立てるのが合理的か。

有名だからご存知かもしれないが、この合理的なお見合いの話は次のように戦略を立てると良い。

まず、一人目のお見合い相手は必ず断ることにする。

そして、二人目以降、前の人よりも良い人であった場合、そこでOKを出す。

このようにすると、少なくとも10人のお見合い相手の中で最低の人と結婚する確率は362万8800分の1にまで抑えることができる。

お見合い相手の引きが究極的に悪ければ、何回も何回もお見合いをする必要が出てくるが、通常は2,3回で決まる。

閑話休題。

何故、学生が損か

学生がこれによってどんな損をするのか。

まず、鼻くそほどは睨みを利かせていた就活のルールが無くなることで就活スケジュールはほぼ企業の都合に合わせる必要が出てくる。

日本はまだ、学生に配慮をしてくれる傾向があるから良いが、今後もそういった配慮が続くとも限らない。配慮が無くなった場合、学生は色々な業界を万遍なく受けるという戦略が取れなくなる可能性が出てくる。

受ける企業数を絞らないと、例えば地方から上京して就職活動をするような学生はとてもじゃないが予算がもたない。だから、限られた時期に就職活動を一気に終わらせることができる今の環境は地方の人にとってはありがたい状況なのだが、今後は、地方の学生には厳しい環境になっていくだろう。

1年間に各企業の採用活動がばらつく。これは学生にとっては、就職活動の長期化を招く。

好きな時に就職活動をしたいという人はそうすればよい。ただし、企業には企業のペースがある。貴方が興味のある企業が採用活動を8月に行っている場合、貴方がその時期に就職活動をしたくなくても動くことは無い。当たり前の話だ。

どういう学生が有利になるのか

採用方法は既に様々な方法が取られているが、基本的に自分の希望にかなった就職をすることができるのは相応に努力した者だ。

相応の努力とは、適切な時にちゃんと行動して、事前準備をきちんと行い、研鑽を積むことを言う。

これまでと何も変わらない。

ここに付け加えるなら、東京へのアクセスが容易な学生も有利だろう。日本で就職活動をするなら、東京以上に効率的な場所は無い。

ひるがえって、地方に住んでいる学生は相当に過酷な環境になるだろう。今後、企業がネット選考などをすすめて地方だけで採用活動が完結するようにでもならない限りは、地方在住の学生の就業率の悪化は火を見るよりも明らかだ。

更に、昨今の就職事情についても補足しておこう。

現在、韓国の景気が非常に悪く、韓国国内で就職を控えた学生の3分の2が日本で就職をしている。

今後は、日本人の同世代だけではなく、外国からの就職希望者とも競う必要が出てくる。

学生は、就職を視野に入れて早め早めに対策を取っておくと良い。

空前の売り手市場と煽るマスコミ、転職を煽るブログ、派遣社員と言う生き方もアリなどというどこの企業が出しているのか直ぐに分かる広告。

人生を奈落の底に突き落とすトラップがよくもまぁ次から次へと出てくるものだと感心するが、ごくごくまっとうな感覚をもって、就職活動に臨んでほしい。無責任に煽る連中にのせられてはいけない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

節約の基本はハピタス活用から始めるのが簡単

書籍の購入、資料の請求、契約の見直し、クレジットカードの発行などは店頭よりもインターネットを経由した方が特典が豊富です。

インターネットを利用して買い物をするなら、ハピタスを経由するようにすると、各企業が提供しているポイントや特典の他にもハピタスからのポイントバックを受けることができます。私がハピタスを愛用している理由として

  • 登録無料

  • 交換レートが1ポイント=1円のレートで300ポイントから交換可能

  • 換金の手数料が無料

  • ウェブサイトが非常にシンプル


新規登録された方に100ポイントのプレゼントしています。

ハピタス

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください