
大分前になりますが、馬券を投資として捉えて購入を続けた場合の税金を納める際の外れ馬券の扱いについて裁判になりましたね。
買い方によっては外れ馬券も必要経費となる
裁判では一応の決着がついている話ではあるのだけれど、裁判での結論として「馬券の買い方が事業として認められるか否か」であり、国税側に恣意的な解釈を許すところだなという印象です。
さて、こういった騒動を目の当たりにすると、こういう分野はまだまだ儲かる可能性があるなと思えてきて楽しいですよね。
競馬のオッズについて
競馬のオッズの決め方は、胴元が強い馬に低い配当を、弱い馬に高い配当を設定しているわけではありません。そのレースの馬券の購入に充てられたお金の総額から、胴元の取り分を差っ引いてその残りを馬券の人気の高低に応じて分配しています。
胴元が絶対に損をしないこの分配の方式をパリミチュエル方式と言います。
さて、重要な点は必ずしも一番強い馬、一番当たる確率が高い馬券が一番人気になる(オッズが低くなる)訳ではないということです。基本的には、一番当たる確率が高い馬券に人気は集中する傾向がありますが、それでもねじれが生じる場面は多々あります。
例えば、株式市場もそうですよね。実際の実力以上に評価され買われすぎている株や、逆に実力があるのに大手ファンドの売りに乗せられて株価が低くなりすぎている株などです。
そういった、市場の流行・人気と企業の実情の差が大きくなっているところを見ぬくことで利益をあげるわけです。なお、こういった市場が付けている価格と、実力から算定される価格との差に目を付けて投資する手法を「バリュー投資」と言います。
なので、競馬を投資として捉えた場合、通常取られる方法は「バリュー投資」に通じるものがあります。
競馬は株式市場とよりも参加しているプレイヤーが少ないため、全員が全員この作戦を徹底して行っているわけではありませんし、プログラミングに明るい訳でもありません。
競馬に限らず
株式投資の手法が競馬で利用可能であるように、別の分野で使われる手法が他の分野ではまだ十分に活用されていないということは、ままある話なのですが、これは2つの世界について知っていないと応用を思いつかないんですよね。
株式だけ触っている人は、競馬なんてギャンブルやらないという人もいるでしょう。全くやらないのだから、当然競馬から利益を上げることはできません。2つの世界を知って、共通項を見出してそこから応用を考えて利益を掴むことができるようです。
日本でカジノが解禁されましたし、次はブックメーカーが合法になる日が来ることを信じて。