国民年金保険料を安く払う方法を解説する

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国民年金の払い方については、様々な工夫が考案されています。日本年金機構から毎年「納付書」と一緒に、お得な払い方の案内が来ると思いますが役所が出す通知には書かれていない様な払い方ももちろん存在しています。

今回は、それらの方法の中で最も節約効果が高い方法その手順を解説します。

フローチャートで考える

★あなたが20歳未満の場合

あなたが20歳未満の場合、まだ国民年金の保険料を納める必要はありません。ですが、20歳の誕生日から国民年金の保険料を支払う必要が生じます。誕生日の前には日本年金機構から納付の案内が届きますので、それまで待ちましょう。

★あなたが20歳の誕生日を迎えたときに、既に会社で(あるいは公務員として)働いている場合

会社で「厚生年金」に加入しているのであれば、毎月の給料から天引きされているのであなたが自分で保険料を納めに行く必要はありません。(厚生年金は、国民年金の分も含まれているからです。)

しかし、働いてはいるけれども厚生年金に加入できない場合があります

例えば、派遣社員のように1ヶ月の労働時間が基準時間に満たないような場合、厚生年金に加入できません。その場合は、国民年金の保険料を自分で納める必要があります

ただ、平成28年10月に厚生年金の対象者の適用範囲が拡大しました。

>>短時間労働者に対する厚生年金保険等の適用が拡大

これにより、これまで厚生年金に加入できなかった人も加入できるようになりましたが、それでも保険に加入できない人はいます。そういう人は、自分で納付をする必要があります。

この場合、一番安くなる納付の仕方は「2年前納」を利用するのが一番お得になります

2年前納は、毎年4月に2年分の保険料を一括で納付する制度です。これまで、2年前納は口座引き落とし限定でしたが、平成29年4月から2年前納はクレジットカードによる納付が可能になりました。

さて、どれくらい得かというと、前払いをする見返りとして、2年分(24か月)の保険料のうち1ヶ月の保険料に相当する額が値引きされます

注意点として、2年前納を口座引き落としと、クレジットカードで納付をするのとで納付額が異なります。納付額自体は2年前納の方が多いのですが、クレジットカードの還元率を加味すると、2年前納のクレジットカード納付が最も安く済みます

当財テクブログでは、クレジットカードの還元率は1.5%未満のカードに価値を置いていません。最低でも還元率1.5%のクレジットカードを使用するようにしています。

2年前納制度を利用するためには、2月までに申し込みをする必要があります。

>>日本年金機構

上記のリンクから、サイト内検索で「2年前納」を検索して申込みを済ませましょう。

また、2年前納を利用される方は、併せて付加年金への加入もお勧めします

内容についてはこちらでまとめています。

>>20歳から出来る財テク術!付加年金を利用して将来に投資

★あなたがまだ学生の場合

その場合、2通りの選択肢があります。今のうちに納付するか、後で納付するかです。

☆今のうちに納付する場合

例えば、蓄えがある人であったり、就職するまではご両親が払ってくれる場合など状況は様々ですが、20歳からすぐに納付するというような場合、一番お得に払えるのは先ほど触れた既に働いている人の場合と同様に2年前納のクレジットカード払いが最も安く済みます

☆後で納付する場合

学生の多くは、まだ収入を得ていません。なので、大学を卒業してから(多くの場合は22歳で就職をする)20歳の誕生日から大学卒業までの間の約2年間分の保険料を納めることが出来ます。これを追納と言います。後納とは別物です。

追納の場合、トータルで約36万円を納めることになりますが、これは支払い方にかなり工夫の余地があります。納付する方法は、セブンイレブンでnanacoで納付するのがベストです。そして、納付する時期は、就職してから2年目に納めるのがベストです。1年目は駄目ですよ。

1年目に納めてはいけない理由は、入社1年目は給料を貰っているのが4月から12月までであり、2年目以降は1月から12月までになりますよね。国民年金の保険料は社会保険料控除といって、保険料として納めた分は所得税の計算から控除(取り除く)ことができます

>>国民年金のクレカ+nanaco払いで10%以上の還元率にする方法

内容をかいつまんで解説すると、貴方が就職をしてから毎月18万円のお給料がもらえるとすると

1年目は、4月から12月までの9か月分貰えるので年間で162万円

2年目以降は1年分貰えるので216万円もらえることになります。

(計算を超単純化するため、ボーナスとかは計算から除いています)

そして、所得税は受け取った給料に対して段階的に多く支払うようになっています。(累進課税)

1年目は給料が少ない分、所得税の率が小さく済みますが2年目の給料は多くなる分、所得税の率が大きくなります。

>>所得税の税率[国税庁へ]

「所得税の税率」にも記載がありますが、195万円以下の場合は5%で195万円超330万円以下の場合は10%となります。

つまり、1ヵ月に貰える給料は変わっていないのに1年目にかかる率と2年目に係る率は変わる訳です。

さて、2年目に受け取れる給料は216万円ですが、給料(課税される所得)があと、21万円少なければかかる所得税の率は5%に下げられます。(ざっくりと考えてます)

この21万円分を減らす方法が「社会保険料控除」なわけです。

国民年金の保険料として21万円を納めると、受け取る給料は216万円のままですが、かかる所得税の率を判定するための所得金額は195万円(216万-21万)になり、かかる所得税の率がめでたく5%になるのです。

この方法で納付をすると約21000円の節約効果があります納付のタイミングが1年ずれるだけで、これだけ変わりますので保険料納付は早ければ早いほど良い!と焦らずに、一番良いタイミングで納付するようにしてください。

少々脱線してしまったので、まとめまると

20歳の誕生日を迎えたときにまだ学生である人が、後で保険料を納める場合は就職をしてから「年間(1月から12月まで)で受け取る給料-195万円」の額を上限として、セブンイレブンでnanacoを経由して納付するようにするのが最も効率が良くなります。(お給料がもっと貰えている人は195万円の部分を330万円に置き換えて下さい)

なお、20歳の誕生日を迎えたときにまだ学生である人が、今、蓄えた貯金から保険料を納める場合ですが、ご両親は既に年収が結構な額になっていると思いますので、ご両親に保険料を納めてもらい、控除をしっかり受けるようにするのが効率が良いです。

仮に695万円を超えている場合は、上の数式で195万円の部分を695万円に置き換えることで、所得税の税率を下げることが出来ます。ここは、ご両親と相談されると良いでしょう。

まとめ

2点を意識すればOKです

  • 払い方で割引
  • 社会保険料控除で節税

この2つを意識して支払えば、保険料の納付については正解です。現状、払い方は2択です。

  • 【過去の期間の分】セブンイレブンからnanaco経由
  • 【未来の期間の分】2年前納のクレジットカード払い

割引率は2年前納の方が大きいのですが、文字通り「前納」のみでしか利用できません

学生特例で猶予されていた期間や過去の期間については、セブンイレブンからnanaco経由で「追納」「後納」をします。過去の分を納めたならば、後は前納で良いでしょう。

次に社会保険料控除をしっかりと受けることです。

業に勤めている場合は、年末調整で納付したと証明できる書類を提出します。

個人事業主や学生、無職の方の場合は、確定申告で社会保険料控除として申請をします。

節税効果を最大化するための計算方法は記事の中で述べた通りです。

多くの人の場合、195万円、330万円を超えた分を支払うようにすればOKです。

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